神奈川医療少年院について
神奈川医療少年院は神奈川県相模原市にあり、北海道・東北・関東甲信越および静岡を管轄する医療少年院です。
手術や専門的治療など医療措置が必要な少年(身体疾患者や身体障害者、精神病など)を収容する「病院」としての医療少年院には該当せず、知的障害者や情緒的未成熟者およびそれらに準じた少年などの、一般の少年院では教育が難しい少年の収容に対応しています。(特殊教育課程)
このような少年院は全国に3ヶ所あり、神奈川医療少年院の他に宮川医療少年院、中津少年学院が対応しています。
「医療措置が必要な少年」を収容する病院としての医療少年院は、関東医療少年院と京都医療少年院が該当します。(医療措置課程)
名称 | 神奈川医療少年院 |
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種別 | 医療少年院 ※詳細は医療少年院とはを参考。 |
収容区分 |
【長期処遇】
特殊教育課程(H1/H2) ※詳細は少年院の分類処遇課程を参考。 |
住所 | 〒252-0205 神奈川県相模原市中央区小山4丁目4−5 |
電話番号 | TEL:042-772-2145 FAX:042-770-7027 |
アクセス | 南橋本駅(東口)から約700m(徒歩で約12分) 相模原駅から約1.4km(徒歩で約18分) |
収容定員 | 約80名 |
掲示板 | 神奈川医療少年院 | 少年院掲示板 |
アクセスマップ
収容少年の特徴と傾向
知的障害者
社会生活に必要となる基本的な生活習慣・生活技術や基礎的な学力を身に付けさせる必要があります。
出院後の身元引受人がいない場合も多く、施設などへの帰住となる少年も多いです。
知的障害者=IQ69以下
情緒的未成熟者
情緒を安定させ、社会生活に適応する生活態度・対人スキルを身に付けさせる必要があります。
心理学のスペシャリストによる、専門的な教育を行います。
孤独な非行
社会性が未成熟な少年たちは、不良仲間や反社会的集団に参加することなく、孤独なストレスを発散するかのように1人で犯罪行為などにおよぶ例がほとんどです。神戸連続児童殺傷事件により関東医療少年院へ送致された「少年A」も、1人で孤独な非行を犯していました。
保護調整の困難化
出院後の保護調整の難航するケースが増加しています。そのため、就職援助活動や福祉施設などとの連携を強化しています。
処遇の基本方針
- 治療共同体的風土
- 生活指導、心理療法そして作業療法を中心的に精神医学的なケアを交えた治療活動を重視した受容的な教育を展開しています。
- 精神医学的なケア
- 情緒的な問題をケアするため、常勤の精神科医師によるカウンセリングなどを行っています。
- 民間協力者
- 篤志面接委員(とくしめんせついいん)や教誨師(きょうかいし)のほか、治療活動や教科指導、行事などを支援するため毎日多くの民間協力者が当院を訪れ、教育活動をサポートしています。
教育活動の詳細
標準収容期間 | 長期処遇:約11ヶ月 |
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作業療法 | 陶芸科、木材工芸科、農芸科、工場実習科 |
心理療法 | キネジ療法、サイコドラマ、箱庭療法、コラージュ |
生活指導 | 行動訓練、個別面接、援助集会、面会 |
主な行事 | 新年の決意発表会、成人式、餅つき大会、駅伝大会、卒業式、観桜会、サッカー大会、読書感想文発表会、管内少年院対抗剣道大会、プール開き、盆踊り大会、水泳大会、運動会、収穫祭、文化祭、クリスマス演芸会 |
1日の生活
7:00 | 起床・洗面・清掃 |
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7:30 | 朝食・休憩 |
8:30 | ドリル学習 |
9:15 | 心理・作業療法、職業補導、教科指導など |
12:00 | 昼食・休憩 |
13:00 | 心理・作業療法、職業補導、教科指導など |
14:45 | 入浴、面接、読書 |
17:00 | 夕食・休憩 |
18:00 | 集会、日記記入 |
20:00 | テレビ視聴 |
21:00 | 就寝 |
神奈川医療少年院の歴史
昭和22年5月 | 東京少年院設置決定 |
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昭和24年7月 | 東京少年院開庁(東京都渋谷区) 国内初の医療少年院として発足 |
昭和26年4月 | 東京医療少年院と改称 |
昭和28年4月 | 神奈川少年院開庁(現在地) |
昭和53年3月 | 神奈川少年院廃庁 |
昭和53年4月 | 法務省設置法の一部改正により神奈川医療少年院となり神奈川少年院(廃庁)跡に移転 |
昭和54年2月 | 新庁舎竣工(現庁舎) |
昭和54年3月 | 新庁舎における業務開始 |
今後、コメントは原則として掲示板にてよろしくお願い致します。
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そちらに1年前くらいに出所した新宿駅に殺人予告をした生徒は居ませんでしたか?