女子少年院
女子少年院とは、読んで字のごとく「女子を収容する少年院」です。
女子少年院という名称は正式名称ではありませんが、教官も使いますし一般に浸透している呼び方です。また、少女院や女少年院という呼び方をする場合もあります。
このホームページは基本的に男子を収容する少年院を対象としているため、女子少年院に関しての内容はこのページにまとめて書いていきたいと思います。
女子少年院の生活実態
女子の収容者は男子に比べて少なく、少年院収容者全体のおよそ一割程度とも言われています。
女子少年院は全国に9つと男子に比べて施設の数も少なく、短期・長期のどちらにも対応するなど、1つの施設でより多くの処遇に対応できるところが多いです。
女子収容者の非行内容としては覚せい剤・売春(援助交際)・窃盗・恐喝・傷害などが多く、また他の少女に売春を強要するなどの内容もあるみたいです。
また、家出をしている女子がとても多く、売春が原因で収容されている女子の中には親の指示による売春だったりすることもあるとのことで、家庭に恵まれていないことが圧倒的に多いと言われています。
女子少年院に収容される少女には根性焼きや入れ墨が入っていたり、茶髪・金髪の少女がかなり多く、院内での人間関係も非常に難しいそうです。とても院生活が送りにくいと言っていました。
そういう面では、やはり男子より女子の方がドロドロしているのだと思います。
※このページの内容は、主に知り合いからの実体験談に基づいています。
男子のヘアースタイルは原則坊主となりますが、女子の場合はそのような決まりはありません。
個人的に、女子少年院に収容されたらオカッパにされるものだと思っていましたので、これは意外でした。
ただし、服装は半端じゃなくダサいそうです。(院内の人間にしか見られないため、どうでも良いことではありますが)また、一応ブラジャーの使用はOKみたいですがワイヤーは入っておらず、下着も最悪だと言っていました。
入院時はもちろん通常の少年院と同様、身体検査があり教官の前で全裸になって着替えるそうです。
※ちゃんと女性の教官が担当してくれます。
女子少年院の生活で辛かったことを知り合いに聞くと、人間関係以外で言えば、1週間あたりの入浴回数が夏は3回で冬が2回だったそうですが「生理の日は入浴できず洗髪のみだった」とのことでした。これは、男子の収容者にはわからない辛さですね。
女子少年院での生活は男子と比べて比較的甘く、院生同士の会話も許されていたそうです。(どこでも会話をして良いというわけではない)
また教官の接する態度等もとても優しく、院生同士の難しい関係を除けばぬくもりのある生活だったそうです。
少女は、闇を抜けて ― 女子少年院・榛名女子学園
20年以上にわたり10代の少女たちを取材し続けてきた家田荘子さんが、2011年、榛名女子学園に1年間の密着取材を行なって出版した本です。
売春、援助交際、クスリ、DV、集団リンチ、ゆすり、万引き、いじめ、家出、出産、自殺未遂、リストカット、摂食障害、引きこもり、不登校…。
少女たちはなぜ非行を犯すのか?
非行少女は少年院に入院することで更生できているのか?
榛名女子学園に収容されている少女たちへのインタビューや法務教官への取材、非行少女の全容が明らかにされます。
全国の女子少年院
日本国内の女子少年院は、上にも書きましたが9ヵ所あります。
どの施設にも「少年院」という単語は使われず、「学院」や「学園」といったような呼ばれ方をする場合が多いです。
外部から見ると、”少年院”という印象が薄いかと思いますので、その方が良いのでしょう。
詳細は以下の通りです。
名称 | 住所 |
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紫明女子学院 | 北海道千歳市大和4-662-2 |
青葉女子学園 | 宮城県仙台市若林区古城3-24-1 |
榛名女子学園 | 群馬県北群馬郡榛東村新井1027-1 |
愛光女子学園 | 東京都狛江市西野川3-14-26 |
交野女子学院 | 大阪府交野市郡津2-45-1 |
貴船原少女苑 | 広島県東広島市八本松町原6088 |
丸亀少女の家 | 香川県丸亀市中津町28 |
筑紫少女苑 | 福岡県福岡市東区大字奈多1302-105 |
沖縄女子学園 | 沖縄県沖縄市山内1-14-1 |