京都医療少年院

京都医療少年院について

京都医療少年院は京都府宇治市にあり、全国に４箇所しかない医療少年院のうちの１つで、国内で２番目に有名な医療少年院です。西日本における少年院の医療センターとして、男子および女子を収容する医療専門の施設となります。

２４時間体制での医療や看護など充実した医療体制で疾病などの治療を行うとともに、非行に関わる態度や行動上の問題の改善を図り、心身ともに健康な若者を育成するための矯正教育を実施します。

アクセスマップ

教育活動の詳細

京都医療少年院では、精神科・内科・外科・整形外科・産婦人科・泌尿器科・眼科・耳鼻科などの各科が連携して、２４時間体制での病気の治療、健康の回復に努め、特殊な病気や検査については必要に応じて外部医療機関の受診を行います。

１日の生活

京都医療少年院の歴史

京都医療少年院に関連した事件

２００７年６月　京都医療少年院で収容中の少年が自殺【首吊り】

京都医療少年院は６月２６日、入院中の少年（１９）が寮の個室で首をつって自殺したと発表した。

同少年院によると、６月２５日午後１時４５分ころ、少年がベルトを洗面台の蛇口にかけ、床に座り込むようにして首をつっているのを巡回中の教官が見つけた。その後病院に運ばれたが、同日午後８時５５分ころに死亡が確認された。

少年は２００７年５月に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕され、徳島少年鑑別所に入所後、徳島家裁の保護処分決定により翌月京都医療少年院へ送致された。それからわずか５日後に自殺した。

少年の母親はその後、国に約二千万円の賠償を求めた訴訟を起こし、２０１０年５月１３日に判決。吉川慎一裁判長は「ベルトの使用を制限する義務を怠った」と述べ、国に８２２万円の支払いを命じた。

判決によると、少年院側は、少年が鑑別所でベルトを首に巻きつけて「死にたい」と漏らしていたことを知っていたと指摘。少年院の職員らは自殺を予想できたとし、ベルトを貸し与えたことは注意義務に違反すると判断した。

２０１３年４月　京都医療少年院で教官が大声で「浣腸するんか」【懲戒】

京都医療少年院は４月２６日、入所している少年少女（計７人）に、不快にさせるような言動や必要のない身体接触を行なったとして、教育部門の男性法務教官（５０）を減給１ヶ月の懲戒処分にしたと発表した。

同少年院によると、男性法務教官は２０１２年９月、便秘で浣腸をすることになった少年に大声で「浣腸するんか」と言ったほか、１１月ころには同少年の胸をわしづかみにして、もんだという。また、スカート姿の少女に「パンツ見えるやろ」と話すなど、計７人の少年少女に対し不適切な言動を行なった。

男性法務教官は警備や監視業務が中心のベテラン専門官で、「冗談のつもりだった」と話し反省しているというが、同少年院では「誠に遺憾。研修・指導を徹底し、再発防止に努めたい」と言っている。