茨城農芸学院について
茨城農芸学院は茨城県牛久市にあり、初等・中等少年院が併設されています。
主に関東・甲信越、静岡の家庭裁判所の審判で少年院送致の決定を受けた少年を収容します。
敷地面積は全国で最も広く、約27万平方メートル(東京ドーム5個分)にもなります。
資格取得などの職業補導に特に力を入れており、東日本の「建設機械運転資格 取得訓練」の広域センターにも指定されています。(札幌管区は北海少年院、西日本は人吉農芸学院が該当)
名称 | 茨城農芸学院 別名:筑波技能訓練所 |
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種別 | 初等少年院、中等少年院 |
収容区分 |
【長期処遇】
職業能力開発課程(V2) ※詳細は少年院の分類処遇課程を参考。 |
住所 | 〒300-1288 茨城県牛久市久野町1722 |
電話番号 | TEL:029-875-1114 FAX:029-830-9003 |
アクセス | 牛久駅から約10km 牛久阿見I.Cから約4.6km(車で約12分) |
掲示板 | 茨城農芸学院 | 少年院掲示板 |
アクセスマップ
教育活動の詳細
標準収容期間 | 長期処遇:約12ヶ月 |
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生活指導 | 面接、行動訓練、ラジオ体操、被害者理解講座、意見発表会、心理劇、詩の集い、問題別講座(薬物・交友・交通・家庭)、社会適応訓練など |
教科教育 | 補習教育など |
職業補導 | 溶接科、土木建築科、農耕科、建設機械運転科、大型移動式クレーン運転士、3級造園技能士 |
資格取得 | 危険物取扱者、小型移動式クレーン、玉掛け、フォークリフト、大型特殊自動車免許、車両系建設機械運転など、そのほか多数の資格取得が可能 |
特別活動 | 奉仕活動、体験学習、ハローワーク見学、クラブ活動(サッカー・美術・書道・音楽・剣道) |
主な行事 | 観桜会、相撲大会、水泳大会、運動会、バレーボール大会、成人式 |
茨城農芸学院の歴史
昭和24年1月 | 「茨城農芸学院」として発足 |
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昭和41年1月 | 「筑波技能訓練所」名を併称 |
昭和49年9月 | 車両系建設機械運転技能講習機関として労働省(※現在の厚生労働省)から指定 |
昭和52年5月 | 広域収容による建設機械運転科訓練課程を新設 |
平成4年3月 | 施設全面改築 |
平成5年9月 | 職業能力開発課程(V2)担当施設に指定 |
平成7年1月 | ガス溶接技能講習、フォークリフト運転技能講習、不整地運搬車運転技能講習、小型移動式クレーン運転技能講習、玉掛け技能講習機関に指定 |
平成8年1月 | ショベルローダー等運転技能講習機関に指定 |
平成16年3月 | 労働安全衛生法等の改正により、車両系建設機械運転技能講習、ガス溶接技能講習、フォークリフト運転技能講習、不整地運搬車運転技能講習、小型移動式クレーン運転技能講習、玉掛け技能講習、ショベルローダー等運転技能講習機関として登録 |
茨城農芸学院に関連した事件
2003年6月 茨城農芸学院の収容少年が一時逃走【脱走事件】
2003年6月30日午後2時45分ころ、少年(18)は茨城農芸学院内の訓練場でフォークリフトの運転技能訓練中、使用したカラーコーンを倉庫に片付けた後、行方をくらました。
職員が数分後に気付き捜索した結果、少年は約2時間後におよそ1.2km離れた民家の倉庫に隠れているところを発見された。
少年は「衝動的に逃げた」と話しているという。訓練場の周囲に塀などはなく、隣接する雑木林を通って逃げたと話している。
茨城農芸学院はこの逃走事実を公表せず、2005年になり判明。同学院の奥谷憲幸次長は「警察への連絡や職員の非常配置などの対応に追われ、公表できなかった。悪かったと思う」と話している。
2013年12月 茨城農芸学院の教官が収容少年にみだらな行為
収容中の少年にみだらな行為をさせたとして、湊泰将容疑者(34)を児童福祉法違反の容疑で逮捕。
11月29日ころに、湊泰将容疑者が少年に対して院内でみだらな行為をさせた疑いがあることを、茨城農芸学院が認知し、水戸地検に告発していた。
湊泰将容疑者は2005年7月に法務教官に採用され、少年が少年院を出院した後の帰住先や勤務先の調整などを担当する、いわゆる「分類」を担当する法務教官だった。
ちなみに、少年が入退院をする際に身体検査を実施するのは、この「分類」に配属する法務教官が担当する。
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