少年院.comについて(少年院ドットコム)
当サイトは、少年院に関する総合インフォメーションサイトです。
各少年院に関する基本的情報のほか、少年院(矯正施設)とはどういう施設なのか、手紙や面会の制度、入院するまでの流れ、院内での生活、教官や院生同士の人間関係、院生活を送る上での裏事情など、実際に入院経験のある管理人の実体験も交えながらありのままの世界を書いていきます。
その他、非行・更生・少年犯罪全般(場合により成人犯罪含む)に関して、オールマイティに情報提供していきたいと思います。
基本的には、身内や彼氏(彼女)友達が少年院に入院してしまったという方々、あるいは少年犯罪被害者の方々に向けたホームページですが、その他にも、法務教官を目指す学生、少年院・鑑別所・留置場などの各施設や少年犯罪に関心がある方、ただ単に興味本位で訪問される方々など、様々な方にご覧いただけましたら幸いです。
今ではフリーランスでネット関係のビジネスをしており犯罪とは無縁の生活を送っていますが、私も中等少年院送致を受け、勾留期間や鑑別期間も含めると約1年半に渡り、収容生活を送っていました。
少年院の感想としては、”厳しい学校”というような施設生活でした。
むしろ、非常に厳しい体育会系の高校や大学などであれば、そっちの方が厳しいのではないでしょうか?大多数の社会の方々が思い描く少年院像と実際の施設生活というのは、大きなギャップがあるかと思います。
なぜ少年は非行に走るのか
なぜ少年は非行に走るのか。
あくまで私の個人的見解ですが、親からの愛情不足、親の教育不足など、育った家庭環境が原因の場合が圧倒的に多いと思っています。
私の元不良仲間にしても、同じ少年院に入院していた院生にしても、家庭に何かしらの問題を抱えている人が多かったです。
家族仲が円満な知人で非行に走っていた人もいましたが、あまり酷い荒れ方はしていませんでしたし、早い段階で更生していました。
家庭の問題とは、離婚だったり、家庭内暴力、夫婦仲や家族仲の不和、片親、親が未だ落ち着いてない、経済的に豊かでないなど、様々です。
家族が円満でもグレる時はグレますが、家庭環境が良い場合と悪い場合の子供が非行に走る確率を比べると、差は歴然です。
思考力、判断力がしっかりついてからの行いは本人の責任ですが、それがしっかりするまでは、親・保護者が原因だと思います。子供のしたことは子供のしたこと、本人の問題。というのは間違いです。
少年がなぜ非行を犯すのか、理由は人それぞれ様々かと思いますが、非行の始まりの根本的原因は家庭環境によるものだと思っています。
※念のため再度書きますが、何の専門的知識のない素人の個人的見解です。
不良少年の更生
非行に走ってしまった不良少年の更生には、周りのサポート、さらに言えば社会全体の支えが必要になると思います。ただし、最も重要なのは当人の意志です。
大前研一さん(経営コンサルタント、企業家)の名言の中に、このような言葉があります。
本当に、その通りだと思います。
個人的には、この3つの要素以外の要素もあるかと思いますが、上記のことがらは不良少年が更生する上で最も重要な項目になることは間違いないと思っています。
事実、私は少年院を出院した後は、入院前と比べて生活リズムが変わり(時間配分を変える)、住む場所を変え、付き合う人を変えたことで、大きく人生が変わりました。
私の個人的な意見として、更生に最も必要なものは、3番の”付き合う人を変える”です。
不良交友の断絶は必要不可欠です。
そのために一番効果的なのは、”地元に帰住しないこと”つまり2番の”住む場所を変えること”です。
今までの不良友達がいない場所で暮らし、真っ当な職に就き、真っ当な人々と付き合うことで、更生に大きく近づきます。
実際には、そんな簡単に居住地を変えることはできない方が多いかと思いますが、可能なのであれば地元から離れた場所で生活する方が理想的でしょう。
とはいえ、少年院で基本的な矯正教育を受けても、当人の気持ちに変化が無ければ決して更生なんてできません。当人の固い意志が必要です。
更生は簡単なものではありませんので、本人の強い意志のもと、周りがサポートしつつ、上記の1~3番を1つでも多く実行に移すことで更生に大きく近づくことができるのではないでしょうか。